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災害調査支援

平成30年北海道胆振東部地震の航空写真

2018年9月6日に北海道にて発生した地震災害により、多大な被害が発生しました。被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げ、1日も早く元の生活を取り戻せますように祈念いたします。
朝日航洋株式会社(代表取締役社長:尾暮敏範、本社:東京都江東区)では、災害協力要請対応の他、民間災害協力協定(※1)に基づき緊急撮影(※2)を実施しましたので速報として掲載します。

※1 朝日航洋株式会社・アジア航測株式会社
※2 斜め空中写真 2018年9月6日 アジア航測株式会社撮影

斜め空中写真撮影位置図 ( 図中の数字は写真番号を、矢印は撮影方向を示しています)<br>※位置図の背景地図は、国土地理院の地理院タイルを使用しております。 斜め空中写真撮影位置図 ( 図中の数字は写真番号を、矢印は撮影方向を示しています)
※位置図の背景地図は、国土地理院の地理院タイルを使用しております。

全景1(写真番号9360)<br>厚幌ダム下流より同ダム北西方の山地を望む。 崩壊地はダム流域よりも西寄りに密に分布している。 全景1(写真番号9360)
厚幌ダム下流より同ダム北西方の山地を望む。 崩壊地はダム流域よりも西寄りに密に分布している。

全景2(写真番号9461)<br>幌里地区上空より東方の山地を望む。無数の崩壊が発生していることがわかる。<br>崩壊斜面は、この地区の山地を広く覆う火山噴出物特有の、赤橙色と灰褐色を呈している。 全景2(写真番号9461)
幌里地区上空より東方の山地を望む。無数の崩壊が発生していることがわかる。
崩壊斜面は、この地区の山地を広く覆う火山噴出物特有の、赤橙色と灰褐色を呈している。

厚真町吉野地区全景(写真番号9299)<br>厚真川右岸に沿って3km以上にわたって伸びる、高さ80~130mの斜面の各所で斜面崩壊が発生している。<br>写真の地区は、延長約800mにわたって斜面が崩壊し、斜面下の道道に沿った集落を覆っている。なお崩壊土砂は最大150m離れた位置まで到達している。 厚真町吉野地区全景(写真番号9299)
厚真川右岸に沿って3km以上にわたって伸びる、高さ80~130mの斜面の各所で斜面崩壊が発生している。
写真の地区は、延長約800mにわたって斜面が崩壊し、斜面下の道道に沿った集落を覆っている。なお崩壊土砂は最大150m離れた位置まで到達している。

厚真町高丘地区(写真番号9440)<br>厚真川右支頗美宇川右岸の崩壊地の一つである。支渓である複数の一次谷流域で斜面崩壊が発生し、土砂と流木が支渓を流下して、<br>頗美宇川の谷底低地を全幅にわたって埋めている。このため頗美宇川は閉塞されている。 厚真町高丘地区(写真番号9440)
厚真川右支頗美宇川右岸の崩壊地の一つである。支渓である複数の一次谷流域で斜面崩壊が発生し、土砂と流木が支渓を流下して、
頗美宇川の谷底低地を全幅にわたって埋めている。このため頗美宇川は閉塞されている。

厚真町高丘地区上流(写真番号9451)<br>頗美宇川の右支ヤチセ川を上流側より望む。両岸の支渓という支渓で斜面崩壊が発生し、その土砂が支渓を流下して、<br>ヤチセ川の河床を完全に埋めている。ところどころ、小さな水たまりが生じている。 厚真町高丘地区上流(写真番号9451)
頗美宇川の右支ヤチセ川を上流側より望む。両岸の支渓という支渓で斜面崩壊が発生し、その土砂が支渓を流下して、
ヤチセ川の河床を完全に埋めている。ところどころ、小さな水たまりが生じている。

厚真町幌里地区(写真番号9330)<br>厚真川右支知決辺川上流の状況である。多数の支渓で斜面崩壊が発生し、土砂と流木が流下して、<br>知決辺川の谷底低地を全幅にわたって埋めている。このため知決辺川は閉塞されている。 厚真町幌里地区(写真番号9330)
厚真川右支知決辺川上流の状況である。多数の支渓で斜面崩壊が発生し、土砂と流木が流下して、
知決辺川の谷底低地を全幅にわたって埋めている。このため知決辺川は閉塞されている。

厚真町富里地区(写真番号9345)<br>厚真川右岸の、高齢者生活自立支援センターならやま付近では、厚真川右岸の斜面が連続的に崩壊し、<br>崩壊土砂と流木が道道を乗り越え、一部は厚真川に達している。 厚真町富里地区(写真番号9345)
厚真川右岸の、高齢者生活自立支援センターならやま付近では、厚真川右岸の斜面が連続的に崩壊し、
崩壊土砂と流木が道道を乗り越え、一部は厚真川に達している。

厚真町幌内地区(写真番号9353)<br>厚真川右支渓の源頭部斜面で多数の崩壊が発生し、その土砂が渓流を1km以上流下して厚真川に達し、閉塞している。<br>右奥に見えているのは、厚幌ダムである。 厚真町幌内地区(写真番号9353)
厚真川右支渓の源頭部斜面で多数の崩壊が発生し、その土砂が渓流を1km以上流下して厚真川に達し、閉塞している。
右奥に見えているのは、厚幌ダムである。

厚真町厚幌ダム右岸袖部直上流(写真番号9362)<br>厚幌ダム右岸袖部直上流の斜面崩壊である。右岸沿いの道道やそれから上方に分岐していた林道が崩落している。<br>なお、崩落部に道道ののり面が一部残っており、崩壊深は大きくないと考えられる。湖面に浮かんでいるのは、崩落した流木である。 厚真町厚幌ダム右岸袖部直上流(写真番号9362)
厚幌ダム右岸袖部直上流の斜面崩壊である。右岸沿いの道道やそれから上方に分岐していた林道が崩落している。
なお、崩落部に道道ののり面が一部残っており、崩壊深は大きくないと考えられる。湖面に浮かんでいるのは、崩落した流木である。

厚真町厚真ダム左岸袖部ののり面の崩壊(写真番号9403)<br>厚真ダム左岸袖部の切土のり面の上部が崩落し、左岸の道道と洪水吐の水路の一部を崩壊土砂が埋めている。<br>堤体天端にも崩壊土砂が堆積している。 厚真町厚真ダム左岸袖部ののり面の崩壊(写真番号9403)
厚真ダム左岸袖部の切土のり面の上部が崩落し、左岸の道道と洪水吐の水路の一部を崩壊土砂が埋めている。
堤体天端にも崩壊土砂が堆積している。

厚真町幌内地区 厚真川左支日高幌内川上流(写真番号9382)<br>日高幌内川右岸の支渓と尾根の大規模な変状全景。これまで紹介した崩壊地は、表層崩壊がほどんどであったが、<br>この地区は、基盤の岩盤が露出しているのが見える。画面手前の日高幌内川沿いの谷は、完全に埋積されている。 厚真町幌内地区 厚真川左支日高幌内川上流(写真番号9382)
日高幌内川右岸の支渓と尾根の大規模な変状全景。これまで紹介した崩壊地は、表層崩壊がほどんどであったが、
この地区は、基盤の岩盤が露出しているのが見える。画面手前の日高幌内川沿いの谷は、完全に埋積されている。

厚真町幌内地区(写真番号9372)<br>日高幌内川上流右支渓上流から、日高幌内川沿いの谷を望む。支渓上部は基盤である砂岩泥岩と思われる岩塊と、急崖がみられる。 厚真町幌内地区(写真番号9372)
日高幌内川上流右支渓上流から、日高幌内川沿いの谷を望む。支渓上部は基盤である砂岩泥岩と思われる岩塊と、急崖がみられる。

【参考資料】
国土地理院:地理院地図,2018年9月6日確認.
古川・中川(2010):樽前火山地質図,地質調査総合センター.
松野・石田(1960):5万分の1地質図「早来」(札幌-第43号),北海道開発庁.



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