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天災は忘れる前にやってくるかも知れない
本日9月1日は防災の日です。寺田寅彦氏の有名な「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉は101年前の関東大震災の教訓を残すための警句と言われていますが、近年は地震や洪水が続いて、さしずめ“天災を忘れる暇さえもない”ように感じます。今年発生した主な地震だけでも以下のように多く、特に8月8日の日向灘を震源とする地震は気象庁が初の「南海トラフ地震臨時情報」を発表するなど、社会的影響も大きかったと思います。
日時 | 最大震度 | マグニチュード | |
1/1夕方 | 能登半島地震 | 7 | 7.6 |
4/17深夜 | 豊後水道を震源とする地震 | 6弱 | 6.6 |
8/8夕方 | 日向灘を震源とする地震 | 6弱 | 7.1 |
8/9夜 | 神奈川県西部を震源とする地震 | 5弱 | 5.3 |
8/19未明 | 茨城県北部を震源とする地震 | 5弱 | 5.1 |
地震や風水害で大規模な被害が発生した場合に、当社は航空機やヘリコプターを使用し、日ごろ培っている災害調査の技術を駆使し、迅速な被害状況の把握やその後の詳細調査等を実施します。
例えば、今年元旦の能登半島地震の際には、アジア航測株式会社と一緒に発災後すぐに災害撮影実施の判断と準備を行い、翌日に共同撮影、当社ホームページへの写真掲載を行うことで行政機関等の災害対策を支援しました。
この時は、報道よりも早く漁港の海底隆起を目の当たりにして言葉を失ったことを思い出します。撮影後は速やかに当社ホームページ等で写真を公開する体制を整えていますので、災害対応等にご活用いただけると幸いです。
最後に、「天災は忘れる前にやってくる」かもしれません。いざという時のために、みなさまも改めて備蓄品や部屋の転倒危険物の点検等、身近なところから備えを進めてください。くれぐれも、ご安全に!!!
【豆知識】みなさんは航空写真に二つの種類があるのをご存知でしょうか?ひとつは「斜め写真」で、もうひとつは「垂直写真」です。
下の「斜め写真」と「垂直写真」のサンプルを見ると違いがよくわかると思います。「斜め写真」は航空機の窓から手持ちのデジカメで撮影を行い、広域的な被害状況の全体像を把握するのに有効です。一方、「垂直写真」はオルソとも呼ばれ、航空機の機体底部に備え付けの専用カメラで撮影を行い、地図に重ねられる写真です。こちらは被害箇所の正確な位置を示し、復旧対策検討の基礎資料等として活用されます。
なお、両写真は建物の壁に注目すると簡単に見分けることができます(垂直写真では建物の壁が見えません)。